フューチャリスト宣言

id:umedamochioさんの新作であるフューチャリスト宣言が、
昨日の夜アマゾンで我が家にやってきたので、早速読んでみた。
色々と考えるところはあるけど、気になった点だけ。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20070507/p1

公共性と利他性が研究の特質

インターネットの特質として公共性と利他性の必要性を述べていたが、
これはあくまで後知恵というか結果論であって、
発展の段階で軍用というレベルを越せなかったとしたら、
このような特質を兼ね備えることはなかったと思う。


その上でだが、この特質ってインターネットだけでなく、
大学で行われる研究すべてにあてはまると思う。
書中の表現を借りるなら「『知』が集積」したところであり、
そのようなアカデミックな場で行われるものは、
先のような特質を兼ね備えるべきである。
そういう意味でこの行には肯定的に考えている。


これから自分の研究活動を進めて行く上で、
そのことを忘れないようにしたい。

インターネットは「自動車以来」

インターネットは「言語以来」だという箇所があった。
確かに思考という枠組みにおいては正しいと思う。
ただ常日頃自分が感じているのはそのレベルではなく、
むしろ道具という枠組みでまだ捉えており、
その点では「自動車以来」だと思っている。


よく言われる話だが、ノーベル賞を取った研究とかより、
紙・自動車・インターネットといったように、
仕組みが解らなくても簡単に使えるものを創る
っていうことの方がよっぽど偉大だと思う。

インターネットがアメリカ社会

アメリカ社会がWeb2.0的にできてるって話があったけど、
ご承知のとおり明らかにアメリカ社会の方が
絶えず変化し続けてるとは言え、先に出来上がってきたわけで、
むしろ今日のインターネットが2.0に近づいたのだと思う。


インターネットが米国を中心に発展してきたことは、
誰しもが認めるところであると思う。
そのような影響もあるのだろうか。
それともインターネットというものの性質が
天性的にアメリカ社会と似るものだったのか。
どちらにせよ面白いなって思った。

その他

まだ他にも思ったことがたくさんあったのだが、
読んでるうちに忘れてしまったのでまた後日。
思ったことを書き留めてくれるプログラムがあったらいいのにww