アクティブorインデックス、どっちにする?
こんにちは。暑さが戻ってきましたね。
さて、前回は投資信託とは何ぞやということで、
投資信託の概要を書かせていただきました。
(投資信託とは何ぞや? - キャリームの雑記)
前回の最後にちょろっと、
投資信託はインデックス型とアクティブ型の2種類に大別できます。
と書かせていただきました。
今回は、ここを掘り下げていくとしましょう。
世の中の投資信託は、インデックス型とアクティブ型に大別でき、
両者の特徴をつかんだ上で具体的なファンド選定を行うことになります。
では、その違いはどこにあるのか。一言で述べると、違いはどのように運用するかにあります。
それぞれについて見ていきましょう。
◆インデックスファンド(パッシブファンド)
インデックスファンドでは、日経平均等のベンチマークに連動することを目指します。
例えば、日経平均への連動を目指したインデックスファンドがあるとします。
そのファンドでは、日経平均に組み込まれている225銘柄すべての株式を保有しています。
すると、日経平均が上がれば、そのファンドの評価額も上昇することとなり、
当然日経平均が下がってしまうとそのファンドの評価額も下がることとなります。*1。
このようなファンドのことをインデックスファンドと呼びます。
察しのついた方もいらっしゃるかもしれませんが、
上記の例でいくと、日経平均の銘柄すべてを保有していればよく、
特別に個々の企業・株式を研究したり、保有銘柄を入れ替える必要がありません。
そのため、手間がかからず、その分のコストをカットすることができます。
投資信託を購入すると信託報酬等の手数料を支払うことになるのですが、
インデックス型はコストが安いので投資信託にかかる手数料も安くなるのが特長です。
◆アクティブファンド
アクティブファンドでは、ベンチマークを上回る運用成績を目指します。
こちらは、ベンチマークを上回る成績を目指し、個々の業界や企業等を分析します。
あるいは、売買のタイミングを見計らい、積極的に銘柄の入れ替えも行います。
したがって、アクティブ型はちょくちょく手入れを行うようなファンドとも定義できます。
当然ながら、インデックス型と比較するとメンテナンスコストがかかることになります。
そのため、インデックス型に比べると各種手数料が高めとなっています。
また、ファンドマネージャーの腕によって運用成績も変わってきます。
たまたま腕の良いファンドマネージャーが運用するファンドを見つけられれば良いですが、
もちろん、その逆というパターンもありうるので、なかなか手が出しにくいです。
◆インデックスファンドとアクティブファンド、どっちがいいのか
ここまでインデックスファンドとアクティブファンドについて説明してきました。
で、結局どちらの方が良いのでしょうか?
正直、ケースバイケースだと思います。
一般的な話としては、インデックスファンドの方が推奨されています。
インデックス型の場合、ネット証券で購入すれば手数料がかからないものもあります*2。
インデックス型とアクティブ型、それぞれ年間で5%の評価益を得ようとすると、
インデックス型であれば単純に+5%となればいいのですが、
アクティブ型の場合は5%+手数料分値上がりする必要があります。
したがって、同じ収益を得ようとした場合のハードルがインデックス型の方が低くなります。
また、長期的なスパンで見た場合、インデックス型の方が成績が良いというデータもあります。
ここでは詳細を省かせていただきますので、興味がある方は以下の書籍をご参照ください
- 作者: バートンマルキール,Burton G. Malkiel,井手正介
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
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そのような視点で考えた場合はインデックス型の方が優れているということになります。
まとめると、以下のような理由で、インデックス型の方が推奨されます。
- 手数料が安い
- 長期スパンでは大半のアクティブ型の成績を上回る
他にもインデックス型の方が運用成績を確認しやすいとおっしゃる方もいるのですが、
ネット証券ならインデックス・アクティブ問わずパッと見てわかるように表示されているので、
そこらへんはあまりインデックス型を推奨する理由にはならないと思います。
ここまでは、あくまで一般論としてのお話。
私は、インデックス型一辺倒ではなく、アクティブ型も取り入れてます。
なぜインデックス型だけでなくアクティブ型も利用しているのか。
その点について、最後に軽くお話しさせていただきます。
確かに、手数料の面では、アクティブ型はインデックス型に勝つことができません。
ただ、インデックス連動という部分がインデックス型の弱点だとも考えています。
素人の浅知恵かもしれませんが、インデックス連動ということは、裏を返すと、
インデックスが伸びない局面ではインデックスファンドも伸び悩む可能性が高いということです。
逆に、良いファンドに出会えれば、経済状況にかかわらず、
アクティブファンドからは収益が得られることを期待できます。
私自身としては、先進国の経済はもう伸び悩む局面に来ており、
そのような局面ではアクティブファンドの方が有利だと考えています。
したがって、先進国の株式に関してはアクティブファンドを利用しています。
逆に、新興国に関してはまだまだ伸びる余地が存分に残されており、
黙ってても右肩上がりに成長することが推測されます。
したがって、新興国の株式に関してはインデックスファンドを利用しています。
このようにして、インデックス型とアクティブ型を利用するのも一つの手だと思います。
では、本日のまとめになります。
今回は、投資信託の種類についてお話しさせていただきました。
次回は投資信託を中長期的に保有するための買い方について言及していきます。
それでは、次回をお楽しみにー!